2023年4月6日掲載
今年の春は3年ぶりでマスク解禁とのこと、先日、春の暖かさにつられて、ちょいと花見に仙台まで行ってきました。
流石に花見に興じている人ではマスクを外している人もいましたが、地下鉄はもちろん、お店や屋外でも7割から8割はきちんとマスクをしておられる!老若男女ほぼ片寄なしの印象を持ちました。
それにしても、人出の少ない屋外での散歩や自転車に乗っている人もマスク着用している人がほとんど、せっかく解禁!となったのに。
私は3週間前から基本的にはマスクなしの生活です。ただし勿論、診察室や往診ではきちんとマスクをしております。
すっかり暖かくなって、マスクなしで外を歩けるようになって、ほんとに有難い気持ちです。もっとも花粉症でお悩みの方には本当に申し訳ない。
用心深いことは決して悪いことではありません。ただ、現在のオミクロン株に関しては、エアロゾール感染もありうるようですが、やはり咳やくしゃみで起きる飛沫感染が主です。コロナに関しては、接触感染はあまりないと言われているので以前のようにテーブルやドアノブ、ましてや床の消毒の必要はないでしょう。手指消毒はコロナどうのこうのというより、清潔を保つという意味で、常に推奨されるべきものでしょうね。
屋外の散歩は勿論、室内でも話をすることがほとんどない図書館や映画館、劇場、さらには公共の交通機関では感染のリスクは小さいのでマスクは不要と考えます。大事なことは、その場、その場で感染リスクを考えてマスクを着用すべきかどうか考えることでしょう。
5月には二類から五類になりますし、ようやく発熱外来も有難いことに低調になっています。ワクチンも予約枠を確保していますが、これもまた、全く低調です。マスコミでのコロナ関係の話題も随分減ってきました。日本も世界もアフターコロナに入っていると思います。
でもコロナは完全に消滅したわけではないし、今もって、なぜコロナの流行が収束したのかはっきりした原因はわかっていません。
いずれ第9波は必ずくる、と語る専門家もいます。今後もっと、もっとマスクなしが当たり前になれば、コロナが増え始めることもあるかもしれません。
これまでの3年間で明らかになったことは、マスクによる予防効果とワクチンによる重症化抑制の効果ではなかったかと思います。
それでも私はリスクを充分に考慮した上でマスクを外す生活を選びました。今後どうなるか分かりませんが、今はなるべく本来の生活に戻りたいのです。(マスクはいつもポケットに携帯しつつ)
理事長 近江 徹広