2021年9月7日掲載
前回のコラムでは、新型コロナ感染も収束しつつあると書きました。誠に甘かった!楽観すぎました。
新型コロナウイルスはとてもしたたかです。
現在、大流行をきたしているコロナウイルスはほとんどがデルタ株です。従来のウイルスの感染力に比べ4倍ともそれ以上とも言われており、元々かかりにくいと言われていた乳幼児から、学童期の子供たちへも拡大しています。すでに2回ワクチンを接種した人たちでも、コロナ感染が広がっています。ブレークスルー感染と言われていますね。
ワクチン効果に関してもデルタ株は従来90%以上の効果を示した従来株とはかなり異なります。今、首都圏を始め大都会では病床が逼迫して医療崩壊が起きていることはテレビで毎日のように報道されています。しかし、同様のことは仙台でも起きておりますし、現に大崎市民病院ではコロナ病床を増やして対応しております。また大崎市でも入院できずホテル療養中の患者さんも増え続けております。
さらに最近はラムダ株、ミュー株と言われる新たな変異株が日本にも現れたとの報道もあり、これらの新型株には現在行われているワクチンの効果が期待できないのではないかとも言われております。
専門家でさえはっきりした道筋が示しにくい中で皆さんも不安な日常生活を過ごしておられることと思います。
結局のところ、これまで言われてきた感染対策を日常生活の中で可能な限り守り続け、1日も早く希望者全員にワクチンが行き渡るようにすることだと思います。
もちろん、今のデルタ株、あるいはこれから現れてくるであろう変異株に、今のワクチンで対応できるかという問題はあります。しかし少なくとも重症化だけは抑えていることは確かです。まずは今、現在の第5波を抑え込まないといけません。
最近少し全国的にも感染者数が減ってきました。良い傾向ではありますが、もうしばらく経過をみる必要があります。重症者数が明に減少傾向になるまで、辛抱です。
そのうちに感染対策に対する医療体制も整いさらに経口でコロナを倒す新薬ができることに期待しつつ、、、
理事長 近江 徹広