2020年4月13日掲載
新型コロナウイルスの蔓延が止まりません。
不安ですよね。
実は開業医である私めも毎日ヒヤヒヤしながら診療しております。
まず、正確な診断ができない現在、防御服すら手に入らない状況でもしコロナの患者さんに遭遇したら、しばらく医院は閉院しなければなりませんし、私はもちろん、当院の従業員や院内にいらした患者さんも感染のリスクを背負わねばなりません。
これはどの医療機関にも当てはまります。
そんな中でコロナウイルスの最前線で対応してくださっている大崎市民病院の医師、看護師さん始めスタッフの皆さん、救急隊の皆さんにも本当に感謝の言葉しかありません。
今大崎地区は一見平穏です。
でも仙台では増え続けておりますし、いずれ当地でもコロナウイルスが猛威を振るう可能性は高まっています。
くれぐれも三つの密は避けて、しばらくは我慢いたしましょう。
流行は新たなフェーズに入ったと言われています。
クラスター潰しは今後も必要でしょうが、これからはクラスターがはっきりしない患者さんが増えていくでしょう。
つまり誰もが感染する可能性が高まってきます。
治療に当たっている先生からお話を聞いてコロナウイルスの恐ろしさは、これまで経験したことのないものであることを納得しました。
ただ一方では、これまでの内外の経験から、いくつかの治療薬もその効果が認められつつあります。
今後、PCRなどがより簡易に検査可能になり、防御服なども医療機関に配布が進めば、私ども開業医も発熱外来などで貢献できるようになると思います。
今はまだ大崎地区は感染が蔓延している状態ではありません。
恐れることは極めて大事ですが、個々人がしっかりと危機感を持って生活していきましょう。
いたずらに不安にかられ、医療機関に殺到して医療崩壊を招くことだけは避けねばなりません。
明治の著名な文筆家にして物理学者、寺田寅彦が言っているように「正しく恐れよ」
今こそ肝に命じて頑張っていきましょう。