2015年9月14日掲載
日本の女性の平均寿命はいまや88歳、世界第1位です。
閉経の平均年齢は50歳といわれています。
残念なことに女性ホルモンが減少してくると骨の骨密度が減少してきます。
骨粗鬆症がはじまってくるのが60歳ころとのことです。
もし平均寿命まで生きるとすると28年あります。
その間、骨粗鬆症が進行しつづけることになります。
もちろん、どんな病気でも発症から進行は個人差がありますので、みんながみんな、骨粗鬆になるわけではありません。
しかしご自分の骨はどんな状況なのか、まず検査をうけてみることは大事なことです。
骨粗鬆症が怖いのは骨折を起こしやすいということです。
最近、健康寿命という言葉がよくいわれていますね。
たとえ長生きしても寝たきりで長生きはつらいことですね。
この寝たきりの原因は脳卒中、老衰などに次いで骨折がおおく、とくに腿の付け根の大腿骨の頸部骨折は、寝たきりになりかねません。
60歳をこえて、最初の骨折は背骨の骨折(椎体骨折)と転倒したときに おこしやすい手首の骨折です。
ただこの椎体骨折をきたすと次いで大腿骨骨折をきたす確率が高くなります。
椎体骨折は必ずしも痛みをともなうわけではありません。
身長が2cmへった!となると椎体骨折の可能性が大きい。
まあ背がちぢむのは歳のせいだから仕方ない、なんて悟ったようなことを言ってはいけません。
一旦椎体骨折をきたすと、次々と骨折をひきおこし、やがて大腿骨骨折をきたすようになるからです。
骨粗鬆の予防については、食生活をふくめライフスタイル全般にわたっていろいろ情報がありますし、最近はたいへんすぐれたお薬もあります。
中高年の女性にとってはいまや国民病とまでいわれていますので
、ぜひ60歳前後になったならご自分の脊椎の状態や骨量に関心ももっていただきたいと思います。