宮城県大崎市三本木町の呼吸器科・アレルギー科・内科

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診療室から コラム診療室から コラム

高齢者こそ動きましょう

2023年1月19日掲載

正月中は働いている方々には申し訳ないけど、休診にさせてもらいました。その間もコロナの勢いは止むはずもなく、当番医や発熱外来を続けられた先生方には心よりご苦労様と申し上げたい。

当院も発熱外来を行なっておりますが、限られたスタッフの中で一般診療も、往診、予防接種も続けながらの対応ですので、発熱患者さんをお断りせざるえなかったことが多々ありました。大変申し訳なく思っております。

1月も下旬になって、やや患者さんも落ち着いてきているようですが、インフルエンザも流行しつつありまだまだ、油断はできません。

オミクロン株は、若い世代では風邪のような軽い症状がほとんどです。しかし感染力が極めて高く、高齢者の死亡者がこれまでのデルタ株と比べ圧倒的に多いのが第八波の特徴です。その結果、救急医療の現場は極めて逼迫しています。 街はマスクを使用している人が依然として多い様ですが、賑わいはコロナ以前に戻っていますね。もう社会はウイズコロナからポストコロナになってきているのでしょう。

どうやら、国は季節型インフルと同様に5類への引き下げを検討しているようですが、高齢者ではコロナによって、かってないほど死亡者が増えていることや、コロナ後遺症も増えつつ有ることを考えるとさすがに時期尚早かな、という気がします。 私も12月には高齢者の施設やら在宅患者さんの間でコロナ患者が急増し、不安に駆られたこともありましたが、入院はごく少数で死亡者はなく、皆さん自然に回復されました。

高齢者だから皆一律に重症化するわけではありません。日頃から自分の健康に留意して、運動を欠かさない生活をしていると、罹っても軽症で済むことを実感しました。高齢になれば、一つや二つ具合の悪いところは出てきます。昔からいいますね一病息災と!悪いところがあればむしろ体を気遣うので、元気で老後を送れるというものです。

コロナのお陰で、随分と行動制限を受け、貴重な時間を、それも既に3年間、失ってしまいました。。これは高齢者も同じです。

閉じこもるとあっという間に身体能力はもちろん、気力も失い認知も進行します。

私も74歳になります。日常では80〜100歳代の大先輩と接することが多いので時々自分が老人であることを忘れることもありますが、明らかに老人です。鏡を見るたびに実感します。来年は待望の後期高齢者です。今や人生の最終コーナーをひた走りに回っております。いつ何が起こるかわからないのです。だからこそ余生を好きなように生きたい、その為には真の意味で早く5類になってほしいと思っております。健康に留意して行動範囲を広げていきたいと思っております。


理事長 近江 徹広