診療室から 〜院長 近江 徹広コラム〜

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2018年11月26日掲載インフルエンザワクチンは受けるべきでしょうか?

 今年もインフルエンザの季節がやってきます。何よりも大切なのは予防である、ということになるとインフルエンザワクチン予防注射を受けましょう、という話になります。

 インフルエンザに関しては予防注射の抑制効果は麻疹や風疹と違って確かに限定的です。

 予防注射を受けたのにかかってしまった、という方も結構います。かく申す私も、今年春にはインフルエンザAのみでなくBにもかかってしまいました。きちんと予防注射を受けていたのに。

 実際2017〜2018年ではワクチンの発生率抑制が明らかだったのは9歳以下の小児と10歳代の若い世代だけで、全年齢では明らかな有意性は見られませんでした。

 それでも皆さんに予防注射を受けるように勧めます。毎年の様にインフルエンザは大流行を繰り替えしています。その弊害は決して少なくなく、社会活動への悪影響は計り知れません。多くの方々に予防注射を受けていただければ大流行を防ぐ効果が期待できます。

 さらにインフルエンザの重症化や合併症、とりわけ高齢者の肺炎による入院、死亡の抑制効果は明らかです。

 高齢者といえば昔から「肺炎は老人の友」と言われる様に肺炎を100%抑えることはできません。しかし肺炎球菌ワクチンが広く接種される様になり重症肺炎で入院する患者さんが明らかに減っています。さらにインフルエンザワクチンを接種することで肺炎予防効果は一層高まります。

 外国では、経鼻噴霧のインフルエンザワクチンや高力価の高齢者むけワクチンが使われていますが我が国のインフルエンザワクチンはより安全性を重視したものとなっています。したがって副作用はほとんどありません。

 医学的に接種が不適当な人を除けば、インフルエンザ発症を抑えたい人、重症化を避けたい人なら皆さんにインフルエンザワクチンは受けてもらいたいと思います。

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