診療室から 〜院長 近江 徹広コラム〜

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2016年9月20日掲載ドクターショッピング

 私の仕事はまず、患者さんとの対話から始まります。

 もっとも最近の私はまず電子カルテを覗き込みながら、会話をスタートすることが多く、反省しております。

 何事も基本は問診である、とは医学生の頃から教え込まれていますが、医師の対応で不快を覚える患者さんも多いことは私もよく周知しております。

 もちろん色々言い訳はできるでしょうが、これはきちんと受け止めねばなりません。

 一方今度は医者の側から言わせてもらうと、患者さんにだって問題があるよね!ということもあります。

 例えば、いわゆるドクターショッピングです。

 確かに医者は診察をして診察料をいただいて収入を得ています。そういう意味では患者さんはお客様でしょうね。しかし医療行為の特殊な点は治療というものは医者が一方的に行って効果が出るわけではありません。本来は患者さんと一緒に、同意を得つつ行っていくものです。

 もっとも場合によっては、例えば、緊急を要する救急の現場などでは、医療行為が一方的にならざるえないこともあるかもしれませんが、それでも、最低限、同意を得るように努力しなければなりません。

 日本は医療に関しては、フリーアクセスで、保険証一つでどこにでも書かれます。(最近は専門に特化した大病院では紹介状が必要になりますが)

 もちろん、医師あるいは病院を自由に選べる利点はあります。

 しかし、症状がすぐ改善しないから、時間がないから、他人に勧められて、などなどの理由で医者をコロコロ代えるとなるとどうでしょう?

 医者をかえることは決して悪いことではありません。それなりに理由があれば当然でしょう。正直言って相性が悪いということはありますから。

 ただ、些細な理由で(もっとも、人によっては何が些細か、という問題はありますが)医師を変えるのは決してプラスにはなりません。

 忙しそうにしている医師に、なかなか言えないということもあるかもしれません。しかし、ただちに病気が増悪することは、それほど多くはありません。まずじっくり落ち着いて、経過をきちんとお話してからでも大丈夫なことが多いと思います。

 それでも満足できなかったなら、医師を変えるという事もあっても良いかな、と思います。

0229-52-3057
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