診療室から 〜院長 近江 徹広コラム〜

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2016年4月18日掲載ペットロスを経験して

 今回はいささか個人的なおはなしになります。
 実は先週、愛犬に死なれ、今なおつらい思いから回復できないでおります。
 当医院のホームページで私とともに写っている、なんとも愛くるしいキャバリア犬の雌、名前はベス、これが我が愛犬です。
 みてお分かりのように、一緒に散歩していると誰もが愛でずにおれない
ゴージャスな美犬でありました。(まあペット自慢くらいは大目にみてください。)
 最近はペットを飼う人がたいへん多く、外来でペットロスにおちいって、抑うつ状態になってこられる患者さんもときには受診されます。
 なるほど、本人は家族同様に思っていても、そこはただのペット!
 悲しみや落胆は表にあらわしにくい。また身内以外の人にとっては(とくに犬やネコを飼ったことがない人にとっては)同情することはあまりできないでしょう。だから、一人で悲しみをかかえるしかないのです。
もっとも私にはともにベスに愛情をそそいできた妻がいるので、その点は助かります。

 ペットとヒト様の命を同列に考えるのはどうかと思いますが、ヒトにももちろん寿命があり、私も両親をはじめ、親族やら親しい友人などの死を経験しております。
 一方では医師として、毎年20人以上の患者さんの看取りもおこなっております。
 患者さんの死が近づくにつれ、患者さん宅を訪問することが頻繁になり、ご家族と病状など、いろいろ御話ししますが、亡くなられると、そこで多くの場合私と患者さんのご家族との関係は終りになります。
 実はそれから先がつらい悲しみが始まるのです。私には次の仕事が待っていますので、その悲しみにおつきあいすることは基本的にはありません。
 最近は亡くなったあとのご遺族の悲しみに積極的にかかわろうとするいわゆるグリーフケアなるものも考えられてきています。
 今後高齢化がすすむにつれ多死時代がやってくるといわれていますので、そういった活動も大切になってきます。

 愛犬ベスは14歳、ここ1年はほぼ完全な寝たきりで妻と二人でどこにも出かけず、毎日介護しました。
辛い思いは、これまでもそうだったように、いつか時が癒してくれます。それまで辛抱です。

0229-52-3057
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