診療室から 〜院長 近江 徹広コラム〜

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2014年6月23日掲載血圧をはかるということ

 この春に自動血圧計を待合室に設置し、患者さんに診療前にあらかじめ測定してもらうことにしました。

 私がいちいち患者さんの血圧を測定する手間を省いて診察を効率良くすすめるため?

 うがったみかたをすれば医者がらくするため?と思われるかもしれませんね。

 しかし「この血圧計で測ると大変高く出るので先生、測りなおしてください」という患者さんが多くて、むしろ手間がかかることも結構多多いのが実際のところです。

 自分の納得いく数値が示されるまで、なんども測定している患者さんも多いですね。

 測るたびに測定値が違うので、もう血圧なぞどうでもよい!という、いささかふてくされぎみの方もおられました。

 右腕と左腕では血圧の値が違うではないか?などなど確かに血圧の測定はいろいろ悩ましい問題をかかえております。

 おおよそ、ひとの心拍数は1日10万回くらいです。そのつど血圧は変化しますので、いつも同じということはありません。

 左右差がはっきりある場合もありますが、それは明らかに異常で精密検査が必要です。
でも実際は、時間的な変化の事が多いのです。
一般に日中は血圧が変動することが多く、さまざまな要因で変化しますから、診療室で一度や二度測定して高いからといって慌てることはまずありません。

 受診時に血圧が高いなら、これを契機にぜひ自宅で血圧を測る習慣をぜひつけて欲しいと思います。

 朝早く血圧が高い早朝高血圧はごく一般的にみられます。夜は一般に血圧は下りますが、逆に夜に血圧が高いときは危険なことが多いので要精査です。

 自宅ではほぼ正常なのに診療室では、いつも高く出る、これは白衣高血圧と云われることが多く、あまり心配する必要がないことが多い。でも朝自宅で測定するといつも高いけど診療室では正常、これは仮面高血圧といって放置するわけにはいきません。

 くりかえしますが血圧は変動します。でも可能なら24時間きちんとコントロールされるのにこしたことはありません。そのようなときには24時間血圧計による検査が有用でしょう。

 高血圧は、きわめてありふれた病気です。

 ほとんと自覚症状はありません。しかし放置しておくと脳卒中、心臓病、腎不全など極めて予後の悪い合併症を来しやすい。そうなると今後の生活における生活の質(QOL)の低下ははかりしれません。

 まず、自宅で朝食前、そして夜、就寝前に測定する習慣を身に付けてください。

 その結果をぜひ、受診の際にはご提示ください。そして今後の対応を一緒に考えましょう。年齢はもちろん、食生活、運動習慣、合併症の有無によって、対応の仕方、お薬の種類も異なってきます。

 ちなみに家庭血圧は135/85以下が正常値とされております。
 しっかり正常値をたもつよう努力することが大切です。
 一緒にがんばりましょう。

0229-52-3057
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